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報告
脳卒中により運動失調を呈した患者におけるMini-Balance Evaluation Systems Testの変化の感度と応答性
Sensitivity and responsiveness of change in the Mini-Balance Evaluation Systems Test patients with ataxia after stroke
山崎 雄一郎
1
,
丸木 秀行
1,2
,
高石 真二郎
1
,
髙村 浩司
3
,
新井 智之
4
Yuichiro YAMASAKI
1
,
Hideyuki MARUKI
1,2
,
Shinjiro TAKAISHI
1
,
Hiroshi TAKAMURA
3
,
Tomoyuki ARAI
4
1丸木記念福祉メディカルセンターリハビリテーション科
2埼玉医科大学病院整形外科
3健康科学大学健康科学部理学療法学科
4埼玉医科大学保健医療学部理学療法学科
キーワード:
脳卒中
,
運動失調
,
バランス
,
Mini-BESTest
Keyword:
脳卒中
,
運動失調
,
バランス
,
Mini-BESTest
pp.483-488
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203432
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要旨 【目的】本研究は,脳卒中により運動失調を呈した患者に対して,Mini-Balance Evaluation Systems Test(Mini-BESTest)の変化の感度と応答性を,Functional Reach Test(FRT)や片脚立位保持時間などの各バランス評価と比較することを目的とした.【方法】脳卒中により運動失調を呈した患者30名を対象に,入退院時の運動機能(体幹機能,下肢筋力,歩行速度,バランス能力),運動失調の重症度を比較し,effect size(ES),standardized response mean(SRM),relative efficiency(RE)を求めた.応答性は退院時の独歩自立の有無を入院時の各バランス評価と比較することで検討した.【結果】すべての対象者が歩行の自立に至った.入退院時の比較では,Mini-BESTestのESは1.08,SRMは1.54と高い変化の感度を示した.独歩自立を外部基準とした際には,Mini-BESTestのarea under the curveが0.83と最も高い応答性を示した.【結論】Mini-BESTestは,脳卒中により運動失調を呈した患者のバランス能力の変化を,FRTや片脚立位保持時間よりも鋭敏に検出できる有用な評価指標であることが示唆された.
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