3日間の合宿形式による慢性疼痛リハビリテーションプログラムの効果

Effectiveness of 3 days rehabilitation camp on patients with chronic pain.

要旨：〔目的〕慢性疼痛を有する患者に対して認知行動療法に基づくリハビリテーションプログラムを2泊3日の合宿形式で実施し，その効果を検証した．〔方法〕慢性疼痛を有する患者6名を対象とした．リハビリテーション科医，麻酔科医，理学療法士，作業療法士など多職種によるチームにより，疼痛教育，対処法指導，呼吸・リラクセーション法習得，在宅での運動指導など包括的な介入プログラムを施行した．疼痛の程度，活動度および身体機能の評価を開始時と1.5か月後に実施し比較検討した．〔結果〕疼痛は，1.5か月の追跡調査時において有意に軽減していた．また，体幹後屈筋力およびバランス機能も有意に改善した．〔結語〕短期合宿形式による認知行動療法に基づくリハビリテーションプログラムが疼痛および身体機能の改善に有効であった．