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症例報告
回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者に対する修正CI療法の試み—2症例のケースシリーズスタディ
Trial of modified constraint-induced movement therapy for sub-acute stroke patients in a convalescence rehabilitation ward: two cases series study
平山 幸一郎
1
,
竹林 崇
2
Koichiro Hirayama
1
,
Takashi Takebayashi
2
1岸和田リハビリテーション病院
2大阪府立大学
キーワード:
修正CI療法
,
回復期リハビリテーション病棟
,
脳卒中
Keyword:
修正CI療法
,
回復期リハビリテーション病棟
,
脳卒中
pp.706-710
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202586
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Abstract:Constraint-induced movement therapy(以下,CI療法)は,脳卒中後上肢麻痺に対するエビデンスの確立された治療法である.今回,脳卒中後上肢麻痺を呈した2症例に対して,一般的な回復期リハ病院で提供される作業療法内で実施できるようモニタリング方法を工夫した修正CI療法を,1日40分の比較的短時間で実施した.その結果,Fugl-Meyer Assessmentにおける大きい変化は認めなかったものの,麻痺手の使用頻度,動作の質を示すMotor Activity Logは向上した.この結果から,本2症例は,本アプローチによるモニタリング方法の工夫を加えた麻痺手の機能を日常生活に汎化させるための行動戦略(transfer package)を通して,残存する上肢機能に対して使用可能な日常生活場面を学習することで麻痺手の使用頻度の向上につながった可能性があると考えられた.今後は,評価法の天井効果や評価項目の統一を考慮したうえで,通常介入群との比較を行い,本介入の有効性を検討する必要がある.
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