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特集 脳卒中病棟と回復期リハビリテーション病棟
急性期病棟における取り組み―脳神経外科・脳卒中科病棟内にリハビリテーション室を設置した経験より
Than the experience that set up a rehabilitation room in a brain surgery and stroke department ward.
浅田 由貴
1
,
伊勢 眞樹
2
,
公文 範行
1
,
白方 淳
1
Yuki Asada
1
,
Masaki Ise
2
,
Noriyuki Kumon
1
,
Jun Shirakata
1
1公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院リハビリテーションセンター
2公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院リハビリテーション科
1Kurashiki Central Hospital(Ohara HealthCare Foundation)Rehabilitation Center
2Department of Rehabilitation Medicine, Kurashiki Central Hospital(Ohara HealthCare Foundation)
キーワード:
脳卒中リハビリテーション室
,
急性期リハビリテーション
,
脳卒中
Keyword:
脳卒中リハビリテーション室
,
急性期リハビリテーション
,
脳卒中
pp.219-225
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110430
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はじめに
リハビリテーション医療では,「患者が治療後に生活者として,再び地域に帰り生活機能(住みなれた場所で,健康に家庭・社会生活が自立している)を継続していく」という視点1)が重要である.そのためには,脳卒中治療として,入院後可能な限り早く自動運動を促し,原疾患の治療機能を向上させ,不用意な安静を排除して合併症の発症を徹底的に予防することが必要である.
「脳卒中治療ガイドライン」2)においても,急性期リハビリテーションは十分なリスク管理のもとに早期から積極的なリハビリテーションを行うこと,脳卒中ユニット,脳卒中リハビリテーションユニットなどの組織化された場で,リハビリテーションチームによる集中的なリハビリテーションを行い,早期の退院に向けた積極的な指導を行うことが強く勧められている(グレードA).
本稿では,脳神経外科・脳卒中科(以下,脳外・卒中科)病棟に,脳卒中リハビリテーション室(以下,脳リハ室)を設置した経験に基づき,その有効性や当院での取り組み,今後の課題について述べる.
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