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第5土曜特集 小児医療の最先端
基礎・基盤編
電子カルテへの音声自動入力システムの開発
-――小児科医の立場から
Development of an automated voice input system for electronic medical records
賀藤 均
1
Hitoshi KATO
1
1賛育会賛育会病院副院長
キーワード:
電子カルテ
,
音声自動入力システム
,
人工知能(AI)
Keyword:
電子カルテ
,
音声自動入力システム
,
人工知能(AI)
pp.371-376
発行日 2022年7月30日
Published Date 2022/7/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28205371
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電子カルテへの音声自動入力のため種々のシステムが紹介されているが,その評価はまちまちである.泣き声,乳幼児が発する声を含めた音声の音源分離,音源強調の精度,日本語音声テキスト化のための小児科用専門用語コーパスはいまだ不十分である.最も大きな問題は,患者と医師の間で交わされる普通の会話の逐語変換されたテキストを人工知能(AI)が意味を認識し,カルテ用に臨床的に必要なテキストデータのみを抽出し,ストレスのないテキストをSOAP形式にまとめて作成する能力が未完成であり,実現にはもう少し時間がかかる.電子カルテ音声自動入力が完成し多くの医師が使用すれば,入力内容をAIが判断して診断補助も可能になったり,電子カルテのテキストからテキストマイニングによって従来では不可能だったビッグデータ解析が可能となるなど,新しい支援・解析が実現する.
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