Japanese
English
症例報告
多要因による嚥下障害に対して側方傾斜姿勢が有効であった症例
The effect of an inclined position on the multifactorial dysphagia: A case report.
永井 朝子
1,2
,
原 行弘
1
,
大塚 友吉
1
,
都丸 哲也
1
,
小川 真司
2
,
原田 貴子
1
,
本田 哲三
1
,
千野 直一
2
Asako Nagai
1,2
,
Yukihiro Hara
1
,
Tomoyoshi Otsuka
1
,
Tetsuya Tomaru
1
,
Shinji Ogawa
2
,
Takako Harada
1
,
Tetsumi Honda
1
,
Naoichi Chino
2
1東京都リハビリテーション病院
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
嚥下障害
,
変形性頸椎症
,
ジスキネジア
,
側方傾斜姿勢
,
嚥下造影検査
Keyword:
嚥下障害
,
変形性頸椎症
,
ジスキネジア
,
側方傾斜姿勢
,
嚥下造影検査
pp.73-76
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109670
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はじめに
嚥下障害に対するリハビリテーションには,頸部回旋嚥下(いわゆる横向き嚥下)をはじめとするさまざまな代償的嚥下方法がある.頸部回旋嚥下に関しては多くの報告があり,正中位よりも有効である症例も多いが,側方傾斜姿勢での嚥下に関する報告はほとんどない.
今回われわれは,さまざまな要因による嚥下障害例に対してリハビリテーションを施行し,側方傾斜姿勢嚥下が最も有効であった症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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