Japanese
English
特集 熱傷のリハビリテーション
電撃傷のリハビリテーション―特に四肢切断について
Rehabilitation of Electrical Injury: Amputations Resulting from Electrical Injury.
吉村 理
1
,
長尾 竜郎
1
,
北野 元生
2
Osamu Yoshimura
1
,
Tasturo Nagao
1
,
Motoo Kitano
2
1九州労災病院リハビリテーション診療科
2九州労災病院病理検査科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kyushu Rosai Hospital.
2Department of Pathology, Kyushu Rosai Hospital.
キーワード:
電撃傷
,
四肢切断
Keyword:
電撃傷
,
四肢切断
pp.282-284
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104137
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はじめに
電線など電気の通路に身体が触れ,短絡または地絡電流が流れることを感電といい,電撃傷とは電流の流れている導体と接触し通電により損傷を受ける場合と,2つの電極間に発生したアーク放電により損傷を受ける場合とがある.通常1,000ポルト以上を高圧,以下を低圧というが,産業災害では3,300ボルト,6,600ボルトのことが多い.電撃傷の治療では急性期の救命すなわち心停止,呼吸停止,電撃傷ショックの処置と局所の問題とに分けられる,もちろん急性期の救命処置が最優先であるが,近年リハビリテーションの早期からの必要性も増大しており,また電撃傷は体表面の損傷程度と生命の危険度とは通常の熱傷とは異なり,局所障害も趣を異にしており,この面からの検討も必要である.
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