Japanese
English
短報
脳血管障害片麻痺者における運動負荷時酸素摂取応答と運動耐応能に関する検討
Physical fitness and exercise endurance on oxygen uptake kinetics responses in patients with stroke.
加藤 順一
1
,
平山 昌男
1
,
村上 雅仁
1
,
谷崎 俊郎
1
,
早川 みち子
1
,
池田 洋美
1
,
細川 晃代
1
,
永田 安雄
1
Junichi Katoh
1
,
Masao Hirayama
1
,
Masahito Murakami
1
,
Toshirou Tanizaki
1
,
Michiko Hayakawa
1
,
Hiromi Ikeda
1
,
Akiyo Hosokawa
1
,
Yasuo Nagata
1
1兵庫県立総合リハビリテーションセンターリハビリテーション中央病院
1Hyogo Rehabilitation Center Hospital
キーワード:
脳血管障害片麻痺者
,
運動負荷
,
酸素摂取応答
,
運動耐応能
Keyword:
脳血管障害片麻痺者
,
運動負荷
,
酸素摂取応答
,
運動耐応能
pp.655-657
発行日 2001年7月10日
Published Date 2001/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109536
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はじめに
脳血管障害(cardiovascular disorder;CVD)片麻痺者は,長期にわたる臥床安静や身体活動量の低下から全身持久力の低下が指摘されており,CVD片麻痺者の社会復帰に向けてのリハビリテーションでは全身持久性の獲得が重要である1-3).CVD片麻痺者の全身持久性の評価には,種々の内科的危険因子や運動能力の低下から各種の運動負荷法による報告が見られる4-7).
運動負荷開始時の酸素摂取の動態は健常者や心疾患患者において,その運動耐応能と密接に関連性を示す8).定常負荷時の運動で定常状態に達するまでの酸素欠損(O2 deficit)は,運動開始時直後の酸素摂取量が運動に必要な酸素需要量に追いつかない状態を示しており,それに達するまでの時間すなわち時定数(τon)とともに,運動開始時の運動耐応能の指標とされる.
今回,われわれは定常負荷法と限界性最大負荷法の異なる2種類の運動負荷法を組み合わせた運動負荷試験を用いて,CVD片麻痺者のリハビリテーションにおける運動負荷時酸素摂取応答と運動耐応能に関する検討を行った.
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