Japanese
English
短報
脊髄損傷患者の耐糖能障害(Impaired Glucose Tolerance)に関する検討
High Incidence of Glucose Intolerance in Spinal Cord Injury.
加藤 順一
1
,
早川 みち子
1
,
石原 健造
1
,
鹿住 敏
1
,
谷口 洋
2
Junichi Katoh
1
,
Michiko Hayakawa
1
,
Kenzou Ishihara
1
,
Tsutomu kazumi
1
,
Hiroshi Taniguchi
2
1兵庫県立総合リハビリテーションセンターリハビリテーション中央病院内科
2神戸大学医学部保健学科
1Department of Internal Medicine, Hyogo Rehabilitation Center Hospital
2Faculty of Health Science, Kobe University School of Medicine
キーワード:
脊髄損傷
,
耐糖能障害
,
高インスリン血症
Keyword:
脊髄損傷
,
耐糖能障害
,
高インスリン血症
pp.880-882
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108755
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はじめに
脊髄損傷(以下,脊損と略)患者は,対麻痺もしくは四肢麻痺により運動機能障害をもつ.日常診療において,脊損患者の体型は,両下肢もしくは四肢の運動麻痺による痩せ型であるにもかかわらず,相対的に高い体脂肪率をもつ.Myotonic dystrophyなどの神経・筋変性疾患における耐糖能障害に関する報告は散見されるが1-3),われわれの検索する限り本邦での脊損患者における糖代謝機能に関する報告は皆無である.
今回,脊損患者を対象に,経口糖負荷試験を用いて耐糖能とインスリン分泌について検討したので報告する.
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