今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
診断のすすめ方
運動耐容と負荷試験
赤柴 恒人
1
,
堀江 孝至
1
1日本大学医学部第1内科
pp.2122-2125
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902482
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●慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の労作時呼吸困難は,運動耐容能の低下として客観的にとらえることができる.
●運動負荷検査は,運動耐容能を直接的に評価でき,臨床的に有用な検査法である.また,運動耐容能の低下をもたらしている原因(運動制限因子)をも特定することができる.
●運動制限因子としてCOPD患者では換気系がその要因であり,ventilatory requirementとventilatory capacityの均衡が早期に崩れることにより呼吸困難が出現する.
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