Japanese
English
研究と報告
地域で自立生活している高齢者の歩行速度と生活関連活動との関連
Relationship between Walking Speed and Activities Parallel to Daily Living for the Elderly Living Independently in the Community.
鈴木 堅二
1
,
今田 元
1
,
竹内 正人
1
,
黒後 裕彦
2
,
大町 おかり
3
,
関 和則
3
,
岩谷 力
3
,
中村 隆一
4
Kenji Suzuki
1
,
Gen Imada
1
,
Masahito Takeuchi
1
,
Hirohiko Kurogo
2
,
Kaori Omachi
3
,
Kazunori Seki
3
,
Tsutomu Iwaya
3
,
Ryuichi Nakamura
4
1帝京大学医学部附属市原病院リハビリテーション科
2東北文化学園大学医療福祉学部リハビリテーション学科
3東北大学大学院障害科学肢体不自由学分野
4国立身体障害者リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation Medicine, Ichihara Hospital, Teikyo University School of Medicine
2Department of Rehabilitation, Faculty of Medical Science and Welfare, Tohoku Bunka Gakuen University
3Section of Rehabilitation Medicine for the Physically Disabled, Disability Science, Tohoku University Graduate School of Medicine
4National Rehabilitation Center for the Physically Disabled
キーワード:
高齢者
,
最大歩行速度
,
決定因
,
老研式活動能力指標
Keyword:
高齢者
,
最大歩行速度
,
決定因
,
老研式活動能力指標
pp.955-959
発行日 2000年10月10日
Published Date 2000/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109335
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はじめに
歩行速度は簡便な運動能力の指標のひとつとして歩行障害の評価に用いられている.高齢者における歩行速度の低下の時・空間的要因として歩行率や歩幅の減少が指摘されている1).しかし,好みの速度(自由歩行速度)での計測では歩行速度が統制されないため,歩幅は加齢とともに減少するが1,2),歩行率については減少する3),あまり変化しない4),あるいは増加する2)などと,過去の報告に一致をみない.
一方,脳卒中患者の最大歩行速度は下肢筋力や立位バランスと関連し5,6),また,日常生活活動と関連7)が指摘されている.今回,地域社会に自立生活している高齢者を対象に体力調査を行い,最大歩行速度の下肢筋力および立位バランスとの関連について,また最大歩行速度と老研式活動能力指標8)との関連について検討した.
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