Japanese
English
特集 ロコモの現状と今後の展望
歩行速度と心身機能,要介護との関連
Walking speed, physical and mental functions, and disability
張 姝
1
,
大塚 礼
1
,
荒井 秀典
2
Shu ZHANG
1
,
Hidenori ARAI
2
1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター,老化疫学研究部
2国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
キーワード:
Walking speed
,
Disability
,
Older adults
Keyword:
Walking speed
,
Disability
,
Older adults
pp.799-804
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002608
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要旨:移動・外出の手段として最も身近な歩行は,測定が比較的容易であり国内外の臨床・研究領域において汎用されている。歩行速度は健康状態のみならず,将来の身体機能や認知機能低下,要介護発生を予測する指標でもあり,通常歩行速度1.0m/秒未満が歩行速度低下のカットオフ値として採用されることが多い。しかしながら日本人地域住民を対象とした20年間の縦断的検討では,要介護予防のための歩行速度1.1m/秒が新しいカットオフ値として導き出されており,より早期からの要介護予防を図る上では,サルコペニアやフレイルの判定基準のみならず,集団に即したカットオフ値の検証と活用が望ましい。
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