Japanese
English
研究と報告
健常男性成人における段昇降の三次元動作解析
Three Dimensional Motion Analysis of Healthy Adults during Ascending and Descending Step.
宮原 洋八
1
,
鈴木 堅二
2
,
黒後 裕彦
1
,
大町 かおり
1
,
今田 元
2
,
岩谷 力
1
Hiroya Miyabara
1
,
Kenji Suzuki
2
,
Hirohiko Kurogo
1
,
Kaori Ohmachi
1
,
Gen Imada
2
,
Tsutomu Iwaya
1
1東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻運動障害学講座肢体不自由学分野
2帝京大学医学部付属市原病院リハビリテーション科
1Rehabilitation Medicine for the Physically Disabled, Tohoku University Graduate School of Medicine
2Departments of Rehabilitation Medicine, Ichihara Hospital, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
健常男性成人
,
段昇降
,
運動学的分析
Keyword:
健常男性成人
,
段昇降
,
運動学的分析
pp.555-564
発行日 1999年6月10日
Published Date 1999/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108994
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はじめに
起居,移動動作のなかで階段昇降は下肢機能障害者や高齢者にとって難度の高い動作であり,日常生活動作評価のうえで重要な指標のひとつとなる.歩行に関する運動学的研究は,Murray1)らが2台のカメラを用いて健常成人の自由歩行における各関節の動きについて,Inman2)は高速度映画撮影法による健常成人の体幹,下肢の関節角の動きについての報告がある.
一方,一足一段の連続した階段昇降の分析では床反力測定による下肢の関節モーメント3),垂直,前後分力の極大,極小点4)の研究報告はされているが,二足一段の段昇降や三次元運動学的機構,とくに前額面,矢状面,水平面における体幹の運動について分析したものはない.
重度の下肢障害では二足一段による段昇階が行われている場合があり,本研究ではこの動作が健常人でどのように行われているかを運動学的に分析を行った.
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