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実践講座 リハビリテーションにおける研究の進め方
3.症例研究1―脳卒中患者の歩行速度の回復予測
Research Model for Predicting the Recovery of Walking Speed in Hemiparetic Stroke Patients.
鈴木 堅二
1
,
半田 健壽
2
,
黒後 裕彦
1
Kenji Suzuki
1
,
Kenji Handa
2
,
Hirohiko Kurogo
1
1東北大学大学院障害科学専攻肢体不自由学
2東北大学医学部附属病院リハビリテーション部
1Rehabilitation Medicine for the Physically Disabled, Division of Disability Science, Tohoku University Graduate School of Medicine
2Rehabilitation Center, Tohoku University Hospital
キーワード:
脳卒中
,
最大歩行速度
,
回復予測
Keyword:
脳卒中
,
最大歩行速度
,
回復予測
pp.745-750
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108171
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はじめに
リハビリテーション医学の中核には障害学が位置し,この分野の研究では従来の医学モデルとは異なる手法を要し,機能障害(impairment)と能力低下(disability)について,あるいはこれらの周辺を科学することが主題となる.
しかし,リハビリテーション医学では障害モデルの研究法がまだ確立されておらず,時として未熟な実験計画,安易なデータの収集や信頼性,妥当性に欠く評価尺度による解析がなされ,科学性が問われることがある.
ここでは日常のリハビリテーション診療のなかから脳卒中の歩行能力の回復を研究のテーマとして取り上げ,研究の背景,データの収集・解析と研究の進展について述べる.
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