Japanese
English
特集 排尿・排便障害とリハビリテーション
脳卒中
Urinary and Fecal Incontinence in Stroke Patients.
石田 暉
1
Akira Ishida
1
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
キーワード:
排尿障害
,
排便障害
,
脳卒中
Keyword:
排尿障害
,
排便障害
,
脳卒中
pp.907-911
発行日 2000年10月10日
Published Date 2000/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109328
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はじめに
脳卒中のリハビリテーション治療を行う際,排尿障害,排便障害などの排泄障害の存在は単にADLの一項目の非自立に留まらず,二次的に,自尊心を傷つけ,退行現象を誘発するなどの精神機能の低下をもたらしたり,他のADL項目の低下の原因にもなる.その結果,リハビリテーション治療は長期化し,介助者の負担も大きくなり,在宅復帰は遅れ,あるいは困難になる.排泄の障害は医療経済学的にみても大きな影響を及ぼす症状であり,リハビリテーション医療スタッフが積極的に関わるべき対象といえる.
排泄の障害は排尿と排便の障害に分けられるが,脳卒中後の発生頻度の高さや1日あたりの回数からみても排尿障害のほうが患者自身,家族,介護者に対する負担が大きいため,本稿は排尿障害を中心に述べることにする.
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