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特集 排尿・排便の障害学
3 脊髄損傷における排尿管理
Urinary Management for Spinal Cord Injury Patient
鈴木 明日香
1
,
横山 修
1
Asuka Suzuki
1
,
Osamu Yokoyama
1
1神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
キーワード:
脊髄損傷
,
神経因性膀胱
,
排尿管理
,
泌尿器科的合併症
Keyword:
脊髄損傷
,
神経因性膀胱
,
排尿管理
,
泌尿器科的合併症
pp.673-677
発行日 2023年8月18日
Published Date 2023/8/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 膀胱での蓄尿・排尿のメカニズムには脊髄の排尿中枢が大きく関与している.そのため脊髄が損傷を受けると,排尿筋括約筋協調不全となり,排尿障害が生じる.脊髄損傷急性期には尿道カテーテルを留置するが,受傷数カ月後には膀胱機能を評価し,適切な排尿方法を選択していく必要がある.排尿方法は自排尿,清潔間欠導尿,カテーテル留置の3つが挙げられる.膀胱機能に応じて,薬剤の内服やボツリヌス治療も有効である.適切な尿路管理がなされないと,種々の泌尿器科的合併症をきたす恐れがあり,QOLに多大な影響を及ぼす.脊髄損傷患者は正しい排尿管理方法を身に着け,社会で実践していく必要がある.
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