学会報告
第15回高知県リハビリテーション研究大会―1999年5月16日(日),於:宿毛市総合社会福祉センター
江口 壽榮夫
1
1吉備国際大学
pp.692-693
発行日 2000年7月10日
Published Date 2000/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109281
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本研究会は第1回から14回まで,高知県で地理的にも中心であり,交通の便がよく,かつ人口の集中している高知市で開催されてきたが,今回は大会長を引き受けてくれた筒井病院・筒井大八院長の地元である宿毛市で開催された.氏は病院を中核として周囲に老人保健施設,特別養護老人ホーム,デイサービスセンター,ケアハウスを配置し,日本福祉大学二木立教授の指摘する保健・医療・福祉複合体の経営者でもある.県人口81万6千人の内32万2千人がいる高知市に比べ,宿毛市は2万6千人の人口で,地理的にも高知市から3~4時間かかり,高知県の西端で愛媛県宇和島市に近く,周辺市町村を加えても人口10万人位であるので,参加者の数が懸念されたが,地元実行委員の方々の努力で543人も集まり,演題発表も19題と多く,大成功であった.テーマは「地域にネットワークを―介護保険の準備はできていますか」であったが,2000年4月から発足する介護保険への関心が如何に高く,しかも田舎に行くほど深刻な問題であることを如実に物語っていると思われた.研究発表19題とパネルディスカッションは以下の内容である.
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