学会報告
第13回中国四国リハビリテーション医学研究会―1998年12月13日(日),於:川崎医科大学現代医学教育博物館
明石 謙
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
pp.890-892
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109065
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1.脳卒中片麻痺患者における麻痺手使用状況
岡山旭東病院リハビリテーション科
野間博光・田中智恵・森田恵・長谷川寿美玲・他
〔対象〕対象は当院にて作業療法(OT)施行中の脳卒中片麻痺患者7名,年齢は49~66歳,発症からの期間は0.5か月~2年,麻痺側は右3名,左4名,全例右利きであった.なお,高次脳機能障害,感覚障害,ROM制限など伴わず麻痺レベルは上肢手指共Ⅳ以上とした.〔方法〕定量的評価として,①BRS,②Grip,③MFT,④STEF,定性的評価としてADL,APDLにおける麻痺手の使用状況を問診にて聴取,「上肢実用性評価基準」に「準実用手」を加えた4段階で区分した.〔考察〕上肢の運動方向や外的条件の大きさから,補助手また実用手として目標を設定し具体的に立案し展開していくためにも,麻痺側,目標動作特性(利き手動作か否か,複合的特性か)等を考慮した定性的評価が重要である.
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