学会報告
第12回中国四国リハビリテーション医学研究会―1997年12月14日(日),於:川崎医科大学現代医学教育博物館
明石 謙
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
pp.603-608
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108692
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1.超低出生体重児の発達経過の検討
倉敷中央病院リハビリテーション科
大西彩子・西出康晴・羽川希・塚本芳久・他
過去3年間に当院のNICUに入院した22例の超低出生体重児の発達経過の調査を行った.22例は坐位獲得時期が正常範囲内,発達が遅れる,著しく遅れるなど3つの発達傾向がうかがえた.発達が遅れた症例は呼吸器障害と他の疾患を合併し,著しく遅れた症例はPDAや重度の呼吸器疾患を持ち,脳障害が重度化していた.今回の調査より,発達の遅れは坐位獲得時期に確認でき,ハイリスク因子が多重になることにより,発達予後が左右されると思われた.
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