学会報告
第16回中国四国リハビリテーション医学研究会―2001年12月9日(日),於:川崎医科大学現代医学教育博物館
椿原 彰夫
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1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
pp.475-482
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109772
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1.意識障害と摂食・嚥下訓練―急性壊死性脳症の1症例を通して
(財)倉敷中央病院リハビリテーションセンター 溝渕康子・井上彩子・小坂美鶴・他
重度な脳障害を伴った急性壊死性脳症で,摂食・嚥下訓練を契機として意識障害の改善が認められた症例を経験した.意識障害は,作業療法での治療およびADLの自立を妨げる大きな要因であり,意識レベルの改善を目的としたアプローチは重要である.本症例の場合,早期から摂食・嚥下訓練を始めたことにより,意識障害の回復が促進された.意識障害の改善が精神機能・コミュニケーション能力・運動機能の向上につながった.
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