書評
千野直一 編―現代リハビリテーション医学
安藤 徳彦
1
1横浜市立大学リハビリテーション科
pp.849
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109054
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本書は慶應義塾大学リハビリテーション医学教室教授千野直一先生の編集のもとに,全国で活躍する同科出身の先生方で執筆されたリハビリテーション医学の専門書である.
これまでに刊行されたリハビリテーション医学の教科書と比してこの書の特徴をあげるとすれば,序文が端的にそれを物語っている.そこには,広い領域を科学的基礎として身体的・精神的に生き甲斐のある社会生活を送れるように援助するリハビリテーション医学をevidence based medicineの観点から見直すためにこの書の出版を企画した,というような記述があり,全編にこの方針が貫かれている.それにしても一門の方々だけでこの高い水準の教科書を刊行されたその基礎にある業績,実力,覇気は国内でまだ誰も実現していない素晴らしいことだと思う.
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