発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015218958
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健常例50例50手、上肢症状を有する50例67手(有症状例)を対象に、ハンドダイナモメーターを用いて握力測定を行い、検討した。その結果、健常例全例と3例を除く有症状例では、grip2あるいは3で最大値をとるbell-shaped curveを示した。一方、bell-shaped curveを示さなかった有症状例の3例は、いずれも神経学的に矛盾する点が多く、心因性の要素が強く疑われた。以上の結果から、外来診療における詐病の鑑別にハンドダイナモメーターは簡便かつ有用なツールであると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015