Japanese
English
症例報告
嚥下シンチグラフィを用いた不顕性誤嚥の診断
Diagnosis of Nocturnal Silent Aspiration using Swallowing Scintigraphy: Two Cases of Stroke Patients with Aspiration Pneumonia.
川本 定紀
1
,
椿原 彰夫
1
,
明石 謙
1
Sadanori Kawamoto
1
,
Akio Tsubahara
1
,
Ken Akashi
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
不顕性誤嚥
,
嗄声
,
声門閉鎖不全
,
VF検査
,
嚥下シンチグラフィ
Keyword:
不顕性誤嚥
,
嗄声
,
声門閉鎖不全
,
VF検査
,
嚥下シンチグラフィ
pp.373-376
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108954
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はじめに
脳血管障害患者における嚥下障害はさまざまな種類,程度にわたって認められ,臨床的な評価には嚥下ビデオレントゲン検査(以下,VF検査1))が不可欠である.しかし,VF検査で誤嚥を認めない患者のなかに,誤嚥性肺炎を疑わせるような発熱を頻発する場合も見受けられる.このような患者では,夜間睡眠中の唾液の不顕性誤嚥が原因と考えられるが,それを診断することは非常に困難である.
われわれは,このような場合に嚥下シンチグラフィ(以下,嚥下シンチ)を利用することで,非侵襲的に唾液の不顕性誤嚥を評価できた慢性期脳血管障害の2症例について,嚥下シンチの所見ならびに臨床経過を報告する.
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