Japanese
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特集 慢性期脳卒中の機能維持のために
在宅脳卒中患者の実態と機能的状態の経年変化
Current Status of Post-stroke Patients at Home and Follow-up Results of their Sequential Functional Changes.
佐山 一郎
1
Ichiro Sayama
1
1秋田県立リハビリテーション・精神医療センターリハビリテーション科
1Rehabilitation Clinic, The Rehabilitation & Psychiatric Medicine Center, Akita
キーワード:
在宅脳卒中患者
,
ADL
,
機能的状態
Keyword:
在宅脳卒中患者
,
ADL
,
機能的状態
pp.1127-1134
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108819
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はじめに
脳卒中発症後の機能予後を予測する因子として,脳卒中発症前の機能的状態,発症時の年齢や性別,運動麻痺や屎尿失禁,高次脳機能障害の有無とその程度,“うつ”や疼痛を含む合併症などが報告されている1-6).これらの要因は,訓練を終えて在宅生活を送る脳卒中後遺症者の生活実態と予後にも影響するものと思われる.
他方,在宅生活が可能となる例には一定の条件7)があり,在宅患者は入院リハビリテーションを受けている者とは異なった特性を持つことも考えられる.生命予後や機能予後,さらには生活の質(QOL)まで考慮した在宅患者の生活実態の予測因子には,入院リハビリテーションの帰結を予測する因子を含めて,さらに多くの因子が介在するであろう.
本稿では,われわれの経験をもとに,これらの問題を考えたい.
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