Japanese
English
研究と報告
吹田保健所における脳卒中リハビリテーション・クリニックの運営報告
On 7-year programs for the rehabilitation clinic for stroke at Suita Health Center.
小池 晶子
1
,
清水 忠彦
1
,
山野 久和
2
,
倉内 道治
3
Akiko Koike
1
,
Tadahiko Shimizu
1
,
HisakazuYamano
2
,
Michiharu Kurauchi
3
1大阪府立成人病センター調査部
2大阪大学医学部整形外科教室
3大阪府吹田保健所
1Center for Adult Diseases, Osaka.
2Department of Orthopedic Surgery, Osaka University School of Medicine.
3Suita Health Center, Osaka.
キーワード:
在宅脳卒中患者
,
保健所
,
医師会
,
社会福祉
Keyword:
在宅脳卒中患者
,
保健所
,
医師会
,
社会福祉
pp.1017-1021
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103031
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【抄録】我が国で数少ない試みであるが,昭和39年11月以来,大阪府吹田保健所に脳卒中リハビリテーション・クリニックを開設し,在宅患者に対する指導を実施して来た.本稿は,主としてその運営について,7年間の成績をとりまとめて報告したものである.
クリニックでは,外来形式による指導と訪問指導とを実施し,計245名が受診した.在宅患者を対象にしたこの種のクリニックでは,患者を如何にして把握するかが問題であり,受診経路別に患者数,年齢構成,発作からの期間,障害の程度を比較検討した.もっとも多いのは主治医(主に管内医師会員)からの紹介患者で,とくに発作から3ヵ月未満のものの84%を古めた.また,59歳以下の比較的若年齢層では,保健所保健婦の日常の業務を通じて把握されたものが少なくなかった.
また,受診患者につき,指導後の機能の改善率,死亡状況について報告した.
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