メタボリックシンドローム どう診断し、どう対処するか
メタボリックシンドロームの管理の実際 耐糖能異常/糖尿病
川田 剛裕
1
,
田中 逸
1聖マリアンナ医科大学 代謝・内分泌内科
キーワード:
Glucose
,
インスリン抵抗性
,
糖尿病
,
酸化ストレス
,
耐糖能障害
,
メタボリックシンドローム
Keyword:
Diabetes Mellitus
,
Glucose
,
Insulin Resistance
,
Glucose Intolerance
,
Oxidative Stress
,
Metabolic Syndrome
pp.45-49
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007160116
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インスリン抵抗性が根源と考えられる糖・脂質代謝異常症が、動脈硬化症の発症基盤として重要視されるようになり、1999年、世界保健機関(WHO)よりメタボリックシンドロームという統一名称が提唱された。メタボリックシンドロームにみられる耐糖能異常の特徴はインスリン抵抗性と、その結果生じる高血糖である。メタボリックシンドロームの病態基盤であるインスリン抵抗性と食後高血糖が血管内皮細胞傷害を惹起することに加え、高血圧、高脂血症などの危険因子が相加的に作用し、心血管イベントの発症リスクが高まると考えられる。日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準が策定されたが、今後さらなる検討を要する。
©Nankodo Co., Ltd., 2007