最新版 糖尿病虎の巻-新時代の糖尿病診療を実践する
Massでみる糖尿病・メタボリックシンドローム グルコース日内変動からみた耐糖能正常者と耐糖能異常者の相違
西村 理明
1
1東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
サーカディアンリズム
,
Glucose
,
血糖
,
糖尿病-2型
,
糖負荷試験
,
食後
,
診断用機器
,
耐糖能障害
,
病勢悪化
,
空腹時血糖値
Keyword:
Blood Glucose
,
Circadian Rhythm
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Glucose
,
Glucose Tolerance Test
,
Glucose Intolerance
,
Postprandial Period
,
Diagnostic Equipment
,
Disease Progression
pp.585-589
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011353487
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・血糖コントロール指標の代表であるHbA1cは長期にわたる血糖変動の平均値を反映する指標であり、日々の細かな血糖変動を反映しない。・近年、皮下間質液中のブドウ糖濃度を連続測定することにより血糖変動の全容を把握できる、持続血糖モニター(continuous glucose monitoring)が登場してきた。・耐糖能正常の症例では、食後の血糖上昇はほとんどみられない。耐糖能が悪化すると、食前の血糖値は上昇しないが、食後の血糖上昇が目立つようになり、病状の進行とともにそのピーク値はさらに上昇する。・本稿で示す血糖変動パターンに介入できる薬物を適宜用いて、血糖変動を適切にコントロールすべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2011