Japanese
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実践講座 リハビリテーション診察法
3.筋・骨格系の診察
Clinical Assessment of Musculo-skeletal System.
三上 真弘
1
Masahiro Mikami
1
1帝京大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University, School of Medicine
キーワード:
筋・骨格系
,
診断
,
評価
Keyword:
筋・骨格系
,
診断
,
評価
pp.861-866
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108751
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はじめに
リハビリテーション医学の主な対象は疾患や外傷による運動器の障害であるから,運動の出力機構である筋・骨格系の診断・評価は,その障害の性質や程度を知り,リハビリテーションゴールの設定や訓練処方のうえで大変重要である.
診察の基本は,問題のある局所だけではなく関連する部位から全身へと進め,何か所見があれば,また,局所にもどり見直すということが必要である.
また,手順としては,まず,①目で観察する(視診),②触ってみる(触診),③動かしてみる,④聴いてみる(聴診)を行い,その結果から,適宜,⑤計測,⑥理学的所見,⑦神経学的検査,⑧全身の診察,⑨心理的背景へと進めていく.
さらに診断の鑑別や確定のために,補助診断として,X線検査,臨床検査,電気生理学的検査などを行う.
以下に主な診察項目につき述べる.
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