Japanese
English
第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
認知症
認知症のリハビリテーション
Rehabilitation for the people with dementia
大沢 愛子
1
,
前島 伸一郎
3
,
荒井 秀典
2
Aiko OSAWA
1
,
Shinichiro MAESHIMA
3
,
Hidenori ARAI
2
1国立長寿医療研究センターリハビリテーション科
2同理事長
3金城大学学長
キーワード:
認知症
,
リハビリテーション
,
意義
,
診断
,
評価
Keyword:
認知症
,
リハビリテーション
,
意義
,
診断
,
評価
pp.415-419
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905415
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
認知症の治療においては薬物療法に加え,リハビリテーション(以下,リハ)を含む非薬物療法の併用が推奨されている.非薬物療法は認知症の重症度を問わず実施できることや,家族・介護者にも実施できること,また直接的に生活を改善させられるという利点を有する.高齢社会において認知症はいまや当たり前の疾患になりつつあるが,“慢性的に進行し,治らない疾患” である認知症に対するリハの意義や必要性,ならびにリハを実施するための詳細な評価の必要性について,一般的に十分な理解が深まっている状況とは言い難い.そこで本稿では,認知症のリハについて,その意義と診断からリハまでの流れ,評価の重要性,エビデンスを中心に解説した.認知症の治療・ケアはまだまだ発展途上の領域であり,今後の治療・ケア技術の進歩が期待されている.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.