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特集 障害学Update
診断と評価
運動機能障害
末梢性麻痺―電気生理学的診断と評価
Diagnosis and Evaluation of Paralysis due to the Lesion of Peripheral Nervous System using Electrophysiological Methods.
近藤 健
1
,
永田 雅章
2
,
正門 由久
3
Ken Kondo
1
,
Masaaki Nagata
2
,
Yoshihisa Masakado
3
1慶応大学月が瀬リハビリテーションセンター
2市川市保健部保健医療総合センター建設室
3慶応大学医学部リハビリテーション科
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
2Construction Planning Office for Citizens' Health & Medical Center, City of Ichikawa
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
末梢性麻痺
,
診断
,
評価
,
電気生理学的方法
,
筋電図
Keyword:
末梢性麻痺
,
診断
,
評価
,
電気生理学的方法
,
筋電図
pp.903-908
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108204
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はじめに
末梢性麻痺を起こす原因疾患は数多く,その病態も多様である.リハビリテーション医学領域においても,正確な診断と評価に基づいてはじめて最良な治療方針が設定でき,その効果の判定も可能となる.
最近,末梢性麻痺の診断と評価には,筋力の定量的計測や超音波,CT,MRIなどによる画像診断など新しい手法が導入されている.また,電気生理学的検査もコンピューターなどの医用電子工学の進歩とともに飛躍的発展を遂げている.筋電図検査においては従来の針電極による記録方法に加えて,新しい記録方法や分析方法も開発され,ますます定量的で鋭敏な検査が可能となっている.
本稿では末梢性麻痺の診断と評価に有用と思われる従来の針筋電図以外の筋電図の新しい手法について概観し,その一つとして,われわれの行っている運動単位数推定法とその臨床応用を提示する.
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