Japanese
English
ナースのためのリハビリテーション講座
9.精神・心理障害
Psychological Problems in Stroke Patients.
宮澤 由香里
1
,
石田 暉
1
Yukari Miyazawa
1
,
Akira Ishida
1
1東海大学附属病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Tokai University Hospital
キーワード:
通過症候群
,
うつ病(症候性,内因性,反応性)
,
悲哀の仕事
Keyword:
通過症候群
,
うつ病(症候性,内因性,反応性)
,
悲哀の仕事
pp.867-870
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108753
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意識障害からの回復―通過症候群(図1)
意識障害からの回復は,軽症通過症候群を経て短期間に改善するものから,重度―中等度―軽症と長い時間を経過するものまである.
重度通過症候群は,健忘症状,強度の無関心,無欲状態を示し,患者は反応なくベッドに臥床,あるいは車椅子に「ボーッ」と乗車している状態である.この時期の患者は,視線を合わせることも少なく,感情表出がほとんどなく,感情失禁も呈さない,自発的な会話はなく,注意は持続せず,質問に対する対応も遅く,動作も緩慢である.この時期は精神機能全般の低下を認める.
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