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特集 行動嗜癖――ギャンブル障害・ゲーム障害等の実態と対策
ゲーム行動症
ゲーム障害の診断プロセス,評価ツール,症状
Gaming disorder
――Diagnostic process, measurements, and symptoms
井上 建
1
Takeshi INOUE
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 子どものこころ診療センター
キーワード:
ゲーム障害
,
診断
,
評価
,
症状
,
スクリーニング
Keyword:
ゲーム障害
,
診断
,
評価
,
症状
,
スクリーニング
pp.638-642
発行日 2022年11月5日
Published Date 2022/11/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28306638
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ゲーム障害に関して国際的に認められた診断基準はいまだ認めないため,「国際疾病分類第11回改訂版」(ICD-11)のゲーム障害の定義,あるいは『精神疾患の診断・統計マニュアル第5版』(DSM-5)におけるインターネットゲーム障害(IGD)の基準案のいずれかを参照して診断することが多い.歴史的にゲーム障害の評価に最も多く用いられているツールのひとつはYoung’s Internet Addiction Testである.近年は評価ツールの開発が加速しており,毎年平均2.5種類のツールが発表されている.葛藤,離脱症状,コントロールの喪失,再燃,顕著性,耐性,過度なゲーム行為などが主要な症状であると考えられている.現在,WHOのもとで専門家らがワーキンググループとアドバイザリーグループを組織して,2023年末の発表を目標にスクリーニングテストと診断ガイドラインの試案を作成している.
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