学会報告
第5回中国四国リハビリテーション医学研究会―平成2年12月2日,於:川崎医科大学現代医学博物館
明石 謙
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
pp.933-940
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106911
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1.頸髄損傷患者の食事動作能力
川崎リハビリテーション学院 井上 桂子
川崎医科大学リハビリテーション科 伊勢 眞樹
当院OT部門で食事訓練を行った手関節背屈不可能な第6頸髄節以下完全麻痺の頸髄損傷患者10例の訓練経過および結果を検討し,主にOT開始時の筋力と食事動作能力予後の関連について考察した.OT開始時(受傷後4か月未満)の筋力が肩屈曲・外転T,肘屈曲P-以上あれば,食事動作が実用的になる可能性があると考えられた.しかし,この条件を満たしていても,前腕回内の筋力が弱いと動作が困難になることが示唆された.
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