Japanese
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特集 リハビリテーション医学の基礎―体力
脳卒中片麻痺患者の体力評価
The Evaluation of Physical Fitness in Stroke Patients.
原 行弘
1
Yukihiro Hara
1
1国立村山病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Murayama National Hospital
キーワード:
脳卒中
,
運動負荷
,
体力
,
評価
Keyword:
脳卒中
,
運動負荷
,
体力
,
評価
pp.431-437
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108656
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はじめに
脳卒中患者の日常のリハビリテーションにおいて,歩行能力や移動能力等の障害にばかり目がゆく一方で,持久力や体力の低下は安易に考えられる傾向にある.これは,ADLの各項目の機能改善にとらわれ,各評価項目がプラトーに達するとリハビリテーションゴールは達成といった考えに流されやすいためではなかろうか?
持久力の改善により,従来の日常生活動作(以下,ADL)がより容易となり,歩行距離が延びたり,活動性が向上したりと,持久力はADLに重要な影響を及ぼす.ゆえに,脳卒中患者の持久力,体力について,もっと見直されるべきであると筆者は感じている.
今回,脳卒中患者の体力評価において,運動負荷試験の意義,測定項目と解釈,負荷方法について概要を述べる.
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