Japanese
English
ナースのためのリハビリテーション講座
1.脳卒中による痙性麻痺
Spastic Paresis associated with Stroke.
横山 絵里子
1
,
千田 富義
1
Eriko Yokoyama
1
,
Tomiyoshi Chida
1
1秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
1Institute for Rehabilitation and Mental Health, Akita
キーワード:
脳卒中
,
痙性麻痺
,
痙縮
Keyword:
脳卒中
,
痙性麻痺
,
痙縮
pp.57-63
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108572
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はじめに
脳卒中で生ずる運動麻痺は,中枢性の運動神経回路である錐体路の障害で起こり,筋緊張異常,反射異常,連合運動や共同運動の出現を特徴とする.中枢性麻痺は,麻痺の分布によって,片麻痺,対麻痺,四肢麻痺や単麻痺を呈し,脳卒中では片麻痺が最も多くみられる.末梢性麻痺のリハビリテーションでは筋力増強が中心であるのに対して,中枢性麻痺のリハビリテーションでは,痙縮,連合運動・共同運動,姿勢反射などの利用や抑制によって,正しい運動パターンを獲得することが重要となる.
本稿では脳卒中で頻度が高い痙性片麻痺を中心に,その病態と痙縮に対する看護のポイントについて述べる.
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