学会報告
第42回神奈川リハビリテーション研究会―1997年2月22日(土),於:七沢リハビリテーション病院脳血管センター
高橋 正
1
1七沢リハビリテーション病院脳血管センター言語科
pp.1401-1403
発行日 1997年12月10日
Published Date 1997/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108557
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1.コミュニケーション障害のある早期リハビリテーション対象患者の言語症状の特徴と経過
七沢リハビリテーション病院脳血管センター言語科 高橋 正
急性期あるいは早期の脳血管障害事例のコミュニケーション障害(失語,運動性構音障害)について検討した.
1.早期リハビリテーション病棟における言語障害の諸相:1)過去10年間の当院早期リハビリテーション病棟入院患者の失語の出現率は19.5%,構音障害は8.9%であった.失語の53.2%は重度失語,構音障害は軽度障害が大半であった.言語訓練対象者の70%が失語,30%が構音障害である.対象者の平均年齢は59.6歳,男女比は3:1で男性が多い.2)病因別に失語の重症度別出現率を算出した.重度失語は脳梗塞に多く,軽度失語は脳出血に多かった.
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