特集 リハビリテーションと地域保健活動
施設紹介
七沢リハビリテーション・センターの概要
栗原 忠夫
1
1リハビリテーション・センター
pp.298-299
発行日 1967年5月15日
Published Date 1967/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203465
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設立のねらい
本施設が設立された趣旨は脳卒中後遺症のリハビリテーションのためで,いままでともすれば見捨てられがちの年老いた,からだの不自由なかたたちに,少しでも明るい生活をとりもどさせたらという考えがそのもとになっているのである。長い間人生の労苦に耐え,ようやく安息の晩年を迎え,これから余生を楽しもうとしているとき,突然に脳卒中は人を襲う。全国で死因別死亡では脳卒中が最高で,だいたい17万人ほどの人が毎年死亡するので,17万人ぐらいの人が後遺症で悩んでいることになる。
そうした老人たちに救いの手をさしのべることはとうぜん必要であるが,この救いの手はそれとともにそれをとりまく生活全体を救うことにもなって,その意義はさちに大きいものと考えられる。
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