Japanese
English
特集 中枢神経障害のリハビリテーション
トピックス
歩行障害の評価と訓練
Assessment and Training of Gait in Disorders of Central Nervous System.
鈴木 堅二
1
Kenji Suzuki
1
1東北大学大学院障害科学肢体不自由学
1Rehabilitation Medicine for the Physically Disabled, Disability Science, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
中枢神経疾患
,
歩行障害
,
片麻痺歩行
,
神経・生体力学
Keyword:
中枢神経疾患
,
歩行障害
,
片麻痺歩行
,
神経・生体力学
pp.1191-1197
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108512
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はじめに
運動障害の評価には時・空間的(temporo-spatial)手法,運動学的(kinematic)手法,運動力学(kinetic)手法,動作筋電図(EMG-polygraphic),運動生理学(work physiological)手法,発達学的(developmental)手法が用いられてきた.しかし,中枢神経疾患の運動障害では,骨・関節疾患とは異なり,動作パターンの規則性が低く,運動学的や運動力学的解析による評価には訓練や治療への実時間での臨床応用が難しいという問題点もある.
中枢神経疾患の歩行障害の評価に先立ち,運動障害に関わる神経学的評価を行う(表1).歩行障害の評価では,従来から用いられてきた時・空間的手法,動作筋電図や発達学による解析が臨床的に行われている.ここでは,歩行障害の病態,歩行機能の計測と評価について述べ,最近注目されている神経・生体力学的手法(neuro-biomechanics)による片麻痺歩行の評価と訓練について概説する.
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