Japanese
English
症例報告
リハビリテーションがADL改善に有効であったaction myoclonusの1例
The Effect of Rehabilitation on ADL Improvement in a Case with Action Myoclonus.
松本 美由紀
1
,
宮本 清香
1
,
中村 昭範
1,2
,
臼杵 扶佐子
1
Miyuki Matsumoto
1
,
Kiyoka Miyamoto
1
,
Akinori Nakamura
1,2
,
Fusako Usuki
1
1国立水俣病総合研究センター臨床部
2長寿医療研究センター生体機能研究部
1Department of Clinical Medicine, National Institute for Minamata Disease
キーワード:
action myoclonus
,
リハビリテーション
,
ADL
Keyword:
action myoclonus
,
リハビリテーション
,
ADL
pp.753-756
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108450
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はじめに
Myoclonusは,急速かつ瞬間的な筋収縮が反復性に繰り返される不随意運動であるが,そのなかで安静時には起こらず動作時に出現するものをaction myoclonusと呼ぶ1-3).action myoclonusは動作企図にて誘発され,精神的興奮や外的刺激で増悪することから,随意運動にとっては大いに障害となる.これまでaction myoclonusに対するリハビリテーション効果に関する報告は少ないが,染矢らは臭化メチル中毒の症例を経験し,反復訓練によるリラクゼーションがそのアプローチの糸口となり得ると報告している4).
今回われわれは,10年にわたり経過観察し,リハビリテーションがADLの改善に有効であると考えられたaction myoclonusの症例を経験したので報告する.
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