Japanese
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特集 運動障害(Movement Disorders)の定義・病態・症候
動作時に特に増強する不随意運動—動作性ミオクローヌスと企図振戦とterminal oscillation
Action Myoclonus, Intention Tremor and Terminal Oscillation
宇川 義一
1
Yoshikazu Ugawa
1
1東京大学医学部脳研神経内科
1Department of Neurology, Institute for Brain Research, School of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
action myoclonus
,
intention tremor
,
cerebellum
Keyword:
action myoclonus
,
intention tremor
,
cerebellum
pp.203-208
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900913
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動作時ミオクローヌス,企図振戦,terminal oscil—lationと名前だけを聞くと全く異質のもので,どうして一緒に取り上げるのだろう思われる方も多いことと思う。典型例では確かに区別は容易なのであるが,実際の臨床の場では区別しにくい場面に遭遇することもよくある。そこでこれらの点に関しては以前より優れた総説が有り1〜3),私の論ずることは少ない。また,使用している名前の意味するニュアンスも人により少しずつ差があり,私がまとめることもできない。ここでは,私なりの見解を述べさせていただく。私の見解が正しいかどうかを含めて各自判断して読んでいただければ幸いである。上述の三者を以下では別々に論ずるが,実際の臨床の場では,同一患者で3つの症状が一緒に出現することがあり(特に多発性硬化症や脳血管障害の患者で),必ずしも三者をはっきり区別して分析できるわけではない。
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