Japanese
English
調査
埼玉県の精神薄弱者更生相談に訪れた肢体不自由者の現状
Current Status of the Physically-Handicapped referred to the Consultation Clinics for the Mentally-Handicapped of the Saitama Prefecture.
先崎 章
1
,
里宇 明元
2
,
高木 博史
3
,
上小鶴 正弘
3
,
飯田 勝
3
Akira Senzaki
1
,
Meigen Liu
2
,
Hiroshi Takagi
3
,
Masahiro Kamikozuru
3
,
Masaru Iida
3
1埼玉県総合リハビリテーションセンター神経精神科
2埼玉県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション科
3埼玉県総合リハビリテーションセンター整形外科
1Saitama Prefectural General Rehabilitation Center
キーワード:
更生相談
,
重症心身障害
,
肢体不自由
,
精神遅滞
Keyword:
更生相談
,
重症心身障害
,
肢体不自由
,
精神遅滞
pp.359-365
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108355
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はじめに
重複障害者の社会的リハビリテーションの困難さは従来から指摘されているが1-3),障害種別に厳格に区分けされた4)法定施設では,十分なサービスが受けられないという現状がある.埼玉県総合リハビリテーションセンターでは,埼玉県下の身体障害者と精神遅滞者の両方の障害認定業務を受け持っており,横断的ではあるが,知的障害をもつ肢体不自由者に接する機会がある.
埼玉県は東京に隣接し,若年労働者層を中心に人口の増加が著しく,当然,若年者層の障害者数も増加していると思われる.その一方で,人口の増加に社会福祉資源の整備が追いつかず,医療施設,療育施設などの地域資源が十分に整備されているとは言い難い現状がある.表1に,東京,神奈川,埼玉3県の心身障害児・者を対象とする福祉・療育関係施設数を示す.
このような埼玉県にあって,今後の重複障害者に対する福祉・医療サービスの充実の必要性を明らかにするために,精神遅滞を合併した肢体不自由者の現状を把握することを本調査の目的とした.
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