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特集 地域における障害者の進路
脳性麻痺の更生相談―身体障害者更生相談所施設入所判定から見た進路
Rehabilitation Consultation for Cerebral Palsy
飯田 勝
1
Masaru Iida
1
1埼玉県障害者リハビリテーションセンター,身体障害者更生相談所
1Saitama Rehabilitation Center for the Disabled
キーワード:
脳性麻痺
,
更生相談
,
養護学校高等部
Keyword:
脳性麻痺
,
更生相談
,
養護学校高等部
pp.675-680
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106119
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はじめに
身体障害者更生相談所(以下,身更相と略す)は昭和24年に制定された身体障害者福祉法(以下,身障法と略す)第11条に規定された都道府県に必置の行政機関であり,身体障害者が最も効果的に更生できるよう,医学的,心理学的および職能的判定を行っている1).
総合リハビリテーションセンター機能の一部として,埼玉県障害者リハビリテーションセンターは身更相を持ち,診療所の医療スタッフと連係して,専門的機能を果たしている.今回,身更相相談疾患の約13%を占める脳性麻痺を取り上げ,相談内容の分析をしてみた2).
昭和60~62年の3年間の判定書および診療録から,相談内容,特に脳性麻痺の地域における進路に深い関係を持つ施設入所判定に重点を置き,その種類,入所は誰が希望しているか,年齢,身障手帳,知能障害合併の有無と程度(正常,ボーダーライン,軽度,中程度,重度),相談時の居住状況(在学,在宅,就労,施設入所),日常生活動作の自立度(全介助,一部介助,自立),介護者(母親,その他)と,その年齢,判定結果と理由を調査し,他疾患を含んだ全相談とも比較しながら,その特徴や問題点を明らかにしてみた.
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