全国肢体不自由者更生施設・重度身体障害者更生援護施設の実態調査

A Fact-finding Study of a National Facilities for the Rehabilitation of the Physically Disabled and the Severed Physically Disabled.

はじめに

　近年，身体障害者の重度化・高齢化が進んでおり，リハビリテーション体系の整備あるいは医療と福祉の連携強化等の必要性が高まってきている．このような状況の中で，肢体不自由者更生施設（重度身体障害者更生援護施設を含む）の現状に関しては，全国的資料が乏しい現状にある．

　本調査の目的は，肢体不自由者更生施設（重度身体障害者更生援護施設）の実態を把握し，今後の参考に資することにある．

　なお，本調査は，全国肢体不自由者施設長会（会長津山直一国立身体障害者リハビリテーションセンター総長）において，五味重春氏（前埼玉県障害者リハビリテーションセンター長）が施設長幹事会に提案し，会長以下の承認を得て実施したものである．データの集計・処理には当センター作業療法科が参加する機会を得たので，ここに報告する．