Japanese
English
論述
Functional braceによる上腕骨骨幹部骨折の治療経験
Treatment of Humeral Shaft Fracture with Functional Brace
新保 純
1
,
廣瀬 彰
1
,
坂本 雅昭
1
Jun Shimbo
1
1千葉市立海浜病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Chiba Municipal Kaihin Hospital
キーワード:
functional brace
,
機能的装具
,
humeral shaft fracture
,
上腕骨骨幹部骨折
Keyword:
functional brace
,
機能的装具
,
humeral shaft fracture
,
上腕骨骨幹部骨折
pp.1299-1303
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902567
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抄録:上腕骨骨幹部骨折20例に対してfunctional braceによる治療を行い,臨床成績および骨折型別に骨癒合経過を検討した.横骨折が全例,三角筋付着部直下に生じていることに着目し,これを中央型と定義し,近位と遠位に分類した.骨折形態については,近位および遠位において骨折線により長斜型,短斜型,また多骨片を有するものは粉砕型とした.18例に骨癒合が得られ,外観およびADL上問題となる症例はなかった.2例の骨癒合不全は高齢で整復位改善の見られない近位長斜型骨折であった.遠位型では年齢,骨折形態に関わらず,また横骨折である中央型では遷延傾向がみられたが,ともに全例,骨癒合が得られた.骨折部に働く筋の作用を解剖学的に検討した結果,近位長斜型骨折の骨癒合不全の一因は,整復位改善が得られにくいためであると考察した.
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