Japanese
English
特集 障害学Update
対応
機器の利用・環境整備
New Equipments and Devices for the Severely Handicapped in Home.
高岡 徹
1
,
伊藤 利之
1
,
田中 理
1
Toru Takaoka
1
,
Toshiyuki Ito
1
,
Osamu Tanaka
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
福祉機器
,
環境整備
,
在宅生活
Keyword:
福祉機器
,
環境整備
,
在宅生活
pp.965-968
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108214
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はじめに
大川らは約20年前に,在宅障害者へのリハビリテーションサービスについて,「日本の住宅状況等もあり,市販のリフターなどはそれ自体は有効でも,実際の重度障害者の移乗・移動動作に対しては有効でなかった」,「浴槽内の滑り止めやリーチャーなどの自助具は有効だったが,日常生活用具の制度の中に入らないものが多かった」と述べている1).この指摘は,現在でも的を得たものであるといえる反面,住宅改造や福祉機器の導入が日常的に行われるようになり,多くの成果が報告されている現在,「時代が変わった」ことも事実である.この変化こそが,福祉機器や環境整備における最大のトピックスといえよう.
ちなみに,この20年間の変化を考えると,①主に医学的リハビリテーションの充実,②機器の進歩・操作性向上(特に国産製品の増加),③機器の有効性の認識向上,④住宅環境の改善,⑤生活スタイルの欧米化,⑥一般家庭の富裕化,⑦核家族化による介護者の減少,⑧福祉による援助・サービスの向上,⑨慢性疾患の増加,⑩在宅ケアの推進,⑪ノーマライゼーション思想の普及,など多くの要因が挙げられる.
なお,平成5年には「福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律」が策定され,今後ますます福祉用具の重要性が増していくものと思われる.
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