Japanese
English
特集 患者家族の障害受容の問題
筋萎縮性側索硬化症患者家族の障害受容
Acceptance of Impairments to Families of Patients with ALS.
中馬 孝容
1
,
真野 行生
1
,
高柳 哲也
1
Takayo Chuma
1
,
Yukio Mano
1
,
Tetsuya Takayanagi
1
1奈良県立医科大学神経内科
1Department of Clinical Neurology, NaraMedical University
キーワード:
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
,
障害受容
Keyword:
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
,
障害受容
pp.679-683
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107918
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はじめに
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は原因不明の慢性進行性運動ニューロン疾患である.現在までにさまざまな治療法が試みられているが,著効を示したものはない.もちろん,全世界の神経内科医が果敢に立ち向かっているのだが.現状では,対症療法を中心としたリハビリテーションとケアが重要な位置を占めている.特に,リハビリテーションでは医師,看護婦をはじめ,運動療法士,作業療法士,言語訓練士,医療ソーシャルワーカーなどによるチームワークを中心とし,アプローチを行う必要がある.また,ALS患者および家族に対しALSについて十分説明を行う必要がある.告知し,その予後,治療法について説明を行うわけだが,ALSを理解し,受け入れるまでには,患者,家族にとって,そして,医療スタッフにとっても並々ならぬ努力,忍耐が要求される.ここでは,われわれが経験した症例も含めながら,ALSの障害受容について述べる.
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