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研究と報告
脳血管障害患者の上肢における中枢運動神経伝導時間と運動障害の関係
Upper Limb Motor Evoked Potentials Elicited by Transcranial Magnetic Stimulation in Patients with Stroke: Relations between Central Motor Conduction Time and Motor Deficits.
江口 清
1
,
藤井 泰
1
,
鈴木 英二
1
,
近藤 徹
1
Kiyoshi Eguchi
1
,
Hiroshi Fujii
1
,
Eiji Suzuki
1
,
Tohru Kondo
1
1埼玉医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Saitama Medical School
キーワード:
磁気刺激法
,
運動誘発電位
,
中枢運動神経伝導時間
,
脳血管障害
Keyword:
磁気刺激法
,
運動誘発電位
,
中枢運動神経伝導時間
,
脳血管障害
pp.315-318
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107838
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はじめに
皮質脊髄路(cortico-Spinal tract;CST)の機能を直接非侵襲的に検査する方法の一つとして,磁気刺激を用いた経頭蓋的大脳皮質刺激法1)が実用化され,広く臨床応用されるようになった.同検査は,中枢性麻痺を呈する脳血管障害患者において,運動機能障害の客観的評価手段となることが期待されるが,このような応用を進めるにあたっては,検査所見と臨床評価との関係を明らかにする必要がある.
われわれは,慢性期脳血管障害患者を対象に,経頭蓋的磁気刺激法による上肢遠位筋の運動誘発電位(motor evoked potential;MEP)を記録し,中枢運動神経伝導時間(central motor conduction time;CMCT)を算出して,Brunnstrom2)による回復段階評価(以下,Brunnstrom stage)との関係を検討した.以下に若干の考察を加えて報告する.
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