Japanese
English
特集 重度障害者のリハビリテーション
医学的リハビリテーション
家庭復帰への援助
脳卒中と重度嚥下障害
Rehabilitational Approach for Stroke Patients with Severely Impaired Swallowing Function.
才藤 栄一
1
,
藤谷 順子
1
,
植田 耕一郎
1
,
岡田 澄子
1
Eiichi Saitoh
1
,
Junko Fujitani
1
,
Kouichiro Ueda
1
,
Sumiko Okada
1
1東京都リハビリテーション病院
1Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
キーワード:
脳卒中
,
嚥下障害
,
胃瘻
,
口腔ネラトン法
,
間欠的経管摂食法
Keyword:
脳卒中
,
嚥下障害
,
胃瘻
,
口腔ネラトン法
,
間欠的経管摂食法
pp.943-947
発行日 1994年11月10日
Published Date 1994/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107732
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嚥下障害患者への対応の概要
ギリシャ神話の中にタンタロス(Tantalus)という人物の話がある.彼はゼウスの子で金持ちであったが,神々を試したために水と食物を目の前にしながら食べられないという刑にあった.「じらす」という意味の英語tantaliseは,彼の名に由来する.
重度の嚥下障害患者は,罪深いことをしたわけではないのに,タンタロスのようにこの世の最大の楽しみである「食べる」ということに困難と苦痛を抱えている.食事は毎日のことであるため,家族,介護者の負担も大きい.われわれは,彼らに対して最低限,摂食・嚥下が安全で,苦痛がなく,介護負担が少ないよう対応法を提示する必要がある.
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