Japanese
English
研究と報告
痙直型両麻痺児の知的発達の特徴―就学前児童を対象とした検討
Characteristics of Mental Development in Preschool Age with Spastic Diplegia.
伊藤 淳一
1
,
田中 肇
1
,
田崎 卓見
1
,
長 和彦
1
Jun-ichi Ito
1
,
Hajime Tanaka
1
,
Takumi Tasaki
1
,
Kazuhiko Cho
1
1北海道立旭川肢体不自由児総合療育センター小児科
1Department of Pediatrics, Asahikawa Habilitation Center for Disabled Children
キーワード:
痙直型両麻痺
,
知的発達
,
WPPSI
Keyword:
痙直型両麻痺
,
知的発達
,
WPPSI
pp.757-762
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107689
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はじめに
近年,障害児も可能な限り健常児とともに社会生活を送ることが望ましいとされ,統合教育の重要性が指摘されている.実際にわれわれの施設に通う肢体不自由児のなかでも,以前より普通学級で教育を受ける機会が増えていると思われる.しかしながら,学校側の受け入れ体制は必ずしも十分とはいえず,就学後に運動機能面以外のさまざまな問題をきたした児童についても経験している.今回われわれは,小学校就学前の痙直型両麻痺(以下,両麻痺)児を対象として,麻痺の原因と知的発達の予後について,さらに言語性,動作性能力の発達の特徴について詳細に検討した.
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