社会小児科学
子どもが健康に育つ環境づくり
-—公園・校庭・自然環境などの方向性
木下 勇
1
1大妻女子大学社会情報学部園芸学研究科
キーワード:
外遊び
,
グリーンタイム
,
冒険遊び場
,
プレーワーカー
,
プレーカー
Keyword:
外遊び
,
グリーンタイム
,
冒険遊び場
,
プレーワーカー
,
プレーカー
pp.494-501
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001724
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子どもの外遊びが消えつつあり,非認知能力という意欲や創造性に長けた人材による将来の持続可能性にまで陰りを落としている.時間・仲間・空間の三間という遊びの条件が成り立たなくなっているなか,公園での自由な遊びが保障される環境づくりや,官民連携での冒険遊び場(プレーパーク)活動,学校校庭・園庭の自然環境向上と体験プログラムなどが求められる.何より,子どもの遊びの環境を社会的環境も含めて形成する専門家プレーワーカーの養成と安定的雇用の場の確保が求められる.将来にわたって創造的で活力があり,持続可能な社会の形成を望むならば子どもの遊びを重視し,その自由な遊びからの子どもの力(生きる力)を回復させることを官民あげて真剣に取り組む段階にきている.
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